
精油には、日々の生活に役立つ作用がたくさんあります。
特徴や性質を理解して活用していきましょう。
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精油(エッセンシャルオイル)とは
精油(エッセンシャルオイル)とは、植物から抽出した100%天然成分の液体
大切なのは、100%植物から抽出されていることです。
エッセンシャルオイルと同じような容器で似たような香りであっても
それが100%植物から抽出されたものではなく人工的につくられたものは
アロマテラピーの効果はありません。
抽出される部位の違い
植物によって抽出する部位が違い、花びらや葉や果実の皮など
その抽出した部位によって香りが異なったり、心や身体に働きかける効能が違います。
部位の違いは、価格にも影響してきます。
たくさんの花から少量しか抽出できないエッセンシャルオイルは高値になりますし
果実の皮など採取しやすく一定量抽出できるものはお手頃な価格で購入できます。
精油の特性
精油は、有効成分を高濃度に含んでおり空気中に蒸発する揮発性があります。
天然の化学物質である有機化合物が数百種類も集まってできたもので
それぞれの有機化合物には作用があり、精油にもさまざまな効能があります。
植物が芳香物質を分泌する理由
植物の芳香成分は、特殊な分泌線で合成されていて
油細胞という小さな袋の中に蓄えられています。
植物が芳香物質を分泌するのは、
遠くへ種子を運んでもらうために昆虫や鳥を香りで引き寄せたり
食べられないように苦手な香りを発したりと
植物は種を存続させて守り続けるために芳香物質をつくり出しているのです。
✔︎ 香りで虫や鳥を引き寄せたり受粉したりする(誘引効果)
✔︎ 昆虫や鳥の苦手な香りを出し遠ざける(忌避効果)
✔︎ 有害物質の発生や増殖を防ぐ(抗菌効果)
✔︎ 太陽の熱から守るため芳香物質を蒸発させて自らを冷却する
同じ種でも成分が異なる「ケモタイプ」
学名、科名が同じ種でも、精油の香りや作用が異なることがあります。
それは、植物が生育する気候や土壌などの環境によって成分が異なってくるためです。
あと、同じ産地の植物でも収穫時期や栽培方法によっても微妙に香りや成分が異なります。
精油の特性に差があるものは別の精油と扱われ
「ケモタイプ(化学種)」と呼ばれて区別されます。
ユーカリ、ティートリー、ローズマリー、カユプテなどにも
ケモタイプが確認されています。
成分名の前に「ct.」と表記されてるものはケモタイプという意味なのです。
精油の正しい選び方
精油は、正しいものを選びましょう。
「精油(エッセンシャルオイル)」は、植物から抽出された
天然植物成分100%のみの名称です。
ボトルや外箱には、精油名、学名、原産地、抽出部位や抽出方法などが記載されています。
輸入元、製造元、取扱説明書、製造年月日なども記載されているので
購入するときには、必ず確認しましょう。
- 精油またはエッセンシャルオイルと記載されている
- 100%天然植物成分のもの
- 精油名、学名、原産地、抽出部位や抽出方法が記載されている
- 輸入元や製造元、製造年月日が記載されている
- 信頼できるメーカーのもの
遮光性のガラス瓶で、1滴づつ落とせるドロッパーつきの製品がおすすめです。
選ぶときに注意が必要なもの
アロマオイルなどの名称で売られていたり
ほかの物質で薄められてたり、合成物質を含んでいる類似商品には
アロマテラピーの効果や作用はないので注意しましょう。
好きな香りを見つけよう
精油もたくさんあるので、どれが良いのか?悩むと思いますが
まずは、いくつか香りをかいでみましょう。
ボトルのふたを開けて、鼻から少し離れたところにボトルを持っていき
軽く左右に振って空気中に拡散されたら精油本来の香りがわかると思います。
実際に嗅いでみて好きな香りや心地よいと感じた香りを選びましょう。
アロマテラピー初心者におすすめな精油5本
✔︎ 強い香りがする芳香性
✔︎ 空気中に蒸発する揮発性
✔︎ 水に溶けにくく油に溶けやすい親油性(脂溶性)
✔︎ 光や熱、酸素によって劣化する